蓄光サイン
蓄光サインは、太陽や照明などの光をエネルギーとして吸収し、蓄えることにより暗闇でも、しばらくの間自然発光を行い視認性をサポートします。
蓄光サインの光る仕組み
蓄光顔料(ちっこうがんりょう)は、その結晶の中に電子を持っています。その電子は、蛍光灯や自然光に含まれる紫外線等により興奮した状態(励起状態)となり、元の状態(基底状態)に戻るときにエネルギーを徐々に放出します、このエネルギーの放出が光として外部へ出ることで発光します。
蛍光?蓄光?夜光?の違い
蛍光は、一般的な蛍光灯に代表されるように、刺激を受けている間だけ発光します。蓄光・夜光顔料は、正式には「長残光性蛍光体」または「燐光(りんこう)」などと呼ばれますが、一般的にはあたかも光を蓄えているように見えるので「蓄光」と呼ばれたり、また夜に光って見えるので「夜光」とも呼ばれます。
蓄光顔料は
アルミナやレアアースなど数種類の物質を人工的に化学合成した材料です。
夜間の災害時は停電時に威力を発揮します。
電気エネルギーが不要で、メンテナンスフリーのエコスマートサインです。
公共施設・ホテル・津波避難場所誘導サイン・津波避難場所 ビル・広域避難場所などにお勧めします。
※発光の明るさや、時間、視認性は周囲の明るさなどの環境や照度、蓄光時間によって大きく変わります。
※発光するためには、事前に光を一定時間以上当てておく必要があります。
※本製品は発光の照度や光束、明るさを保証するものではありません。
屋外蓄光式避難標識タイプ
- 日中時の光を蓄積し夜間に光り、災害時に威力を発揮
- 電気エネルギー不要でメンテナンスフリー
- 特殊加工フッ素フィルム使用で耐久性・撥水性が高い
- 日没12時間後の残光輝度 3mcd/m2以上※を維持
※JISZ9097屋外Ⅰ類相当 - 図記号(ピクトグラム)はJIS Z 8210(案内用図記号)を採用
表示面を発光させるためには、事前に太陽光を当てておく必要があります。
製品耐侯年数の目安:7年~10年
津波避難場所標識
津波避難ビル標識
広域避難場所標識
掲載の屋外蓄光式避難標識タイプは、各JIS規格の性能基準に準拠した製品です。
- 蓄光材のりん光輝度(残光輝度)は、IS Z 9097 屋外Ⅰ類 相当。
- 表示の図記号(ピクトグラム)は、JIS Z 8210案内用図記号を採用。
- 表示色はJIS Z 9103 安全色で規定する緑色。
JIS Z 9097 津波避難誘導システム(規格の概要 平成26年9月22日制定)
励起停止後720時間後のりん光輝度
Ⅰ類:3mcd/m2以上10mcd/m2未満(高輝度)
Ⅱ類:10mcd/m2以上(超高輝度)
励 起:
ここで言う励起とは、光が照射されている状態のことです。
光の外場によって引き起こされる励起により、基底状態にあった固有状態は励起状態へ、励起状態にあった固有状態はより高いエネルギーを持った励起状態へ移ります。
りん光:
照射をやめた後もしばらく発光している現象です。
輝 度:
ある方向から見たものの輝きの強さ。
平面状の光源がある方向に単位立体角あたりに放射する光の光源における単位面積あたりの明るさのこと。単位はカンデラ毎平方メートル(cd/m2)
避難経路図 蓄光シート貼りタイプ
- 消灯直後(明るく発光)
- 20分~1時間(徐々に発光が薄くなり、表示の形が目視できる残光状態)
表示面を発光させるためには、事前に光を当てておく必要があります。
階数表示 蓄光型 樹脂成型タイプ
- 消灯直後(明るく発光)
- 30分~1時間(徐々に発光が薄くなる)
- 1時間~10時間(文字の形が目視できる残光状態)
表示面を発光させるためには、事前に光を当てておく必要があります。